NWA世界ヘビー級王座決定トーナメント

気になる存在。

カテゴリー: 世界ヘビー級選手権 , NWA

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NWA世界ヘビー級選手権ってのは、1948年7月に、それぞれ各自で違う選手を世界チャンピオンとして売り出してたアメリカ中西部のプロモーター達が、共通した選手権を決めようってことで結成したNWA(ナショナル・レスリング・アライアンス)が認定した選手権で、49年から52年にかけて、アメリカに存在したその他の世界ヘビー級選手権をルー・テーズが統一して以来、1980年代後半くらいまでは世界最高峰と言われていた。詳しくは、どうせWikipediaに行ってもいつもどおりいい加減な情報が多いんで、自分が運営するWrestling-Titles.comを。

色々あって、今のNWAは当時の権威が無いが、最近になって、元・新日本プロレス社長サイモン・ケリー猪木の子分のデビッド・マルケスというNWAのカリフォルニア地区の会員が、全米各地のNWA会員プロモーター達と協力しながら、色んな場所で独自の興行を打ち始めてから、もしかしたらアメリカのインディ・シーンを活性化してくれる存在になるんじゃないかと思えてきた。

先日までアメリカで二番目に大きな団体TNAと提携していて、TNAがテレビでNWA選手権の防衛戦などを放送してたが、5月の提携終了に伴い、空位になり、6月上旬から16人参加の新チャンピオン決定トーナメントを全米各地で行なっていた。

大方の予想通り、本命のブライアン・ダニエルソン(アメリカン・ドラゴン)がプエルトリコで行なわれる決勝でブレント・オブライトと対戦。

…の予定だったが、先日マンハッタンで行なわれたROHの大会でダニエルソンがROHチャンピオン森嶋猛に挑戦した試合で目を負傷。プエルトリコのNWAトーナメント決勝では、準決勝でダニエルソンに敗れたアダム・ピアースが代わりにオブライトと対戦。

そして自分が予想(っつうか期待?)してたとおり、ピアースが勝って新チャンピオンになってしまった。

このアダム・ピアースという選手、それまでも試合を見たことがあったけど、実は先日のニュージャージーでの試合を生観戦して以来、多少気になってた選手だった。

試合が面白いというのもあったけど、全試合終了後、ファン達が、色んな選手に握手を求め、さっきまで悪役だったのが笑顔で対応してたりする中、握手してもらおうと手を差し伸べた自分に、『Shut up!』と怒鳴りつけてきたのがピアースだった。昔の悪役レスラーの様に、試合が終わっても会場から出ない限り自分の役作りは忘れないという態度が、かえって新鮮で嬉しく、こっちも怒鳴られても驚かず、わざとニヤッとしたら、喜んでたのが伝わったのか、ウィンクして通り過ぎてった。

アメリカに来て以来、「こいつは将来面白くなりそうだ。」と思えた選手っつうと、実は(知り合いじゃないけど)大学の先輩でテキサスで活躍していたデビュー当時のスティーブ・オースティン以来超久々。

「応援していよう」って程じゃないけど、今後NWAチャンピオンとしてどういう活躍をしていくか、注目していたい選手だ。


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