夕べはプロレス観戦。なんとあの三沢光晴がニューヨークで試合、それも相手は今このROH (Ring of Honor)という団体で常連のKENTA。別に三沢ファンじゃないけど、こんな機会なんてないんで、見ないわけにはいかない。とはいえ、行こうと決めたのが結構遅く、立見席しか取れなかった。まぁ、そんなに大きな会場じゃないの、わかってたんでよかったけど。
会場は地下鉄の駅を出てすぐ目の前だったが、入り口から長陀の列。通りの角を曲がってもまだ続く。もう一つ角を曲がって、やっと並べた。試合開始は7:30pmからだったが、実際に会場に入れたのは8:30pmごろだったかな。普段そんなに長い列にならないらしく、後ろの人達の会話では、やはり三沢が来るからだとか。確か三沢がニューヨークで試合をしたのは初めてだったような…。
会場に入れて、二、三試合後、リングアナウンサーが、今日は日本から特別に『レジェンド』がゲストとして来ているとアナウンス。三沢の試合は最後の方だから彼じゃないとして、だとすると、もしかして…と思った瞬間、思いついてた名前をリングアナが紹介した。長年、全日本プロレスでレフリーとして活躍した、ジョー樋口だ。彼の業界での偉業を称えるセレモニーが始った。盾を渡すのは、なんと元NWA世界ヘビー級王者のハーリー・レイス。樋口が会場に来てるのは特に驚かなかったが、三沢が社長をやってるプロレスリング・ノアと関わってるとはいえ、レイスが来てるのには驚いた。
そのすぐ前に行なわれた試合が消化不良で終わったため、一部のファンが引き続き野次を飛ばしまくる。そんな中、アメリカ人の女の子が二人立ち上がり、「このレジェンドに、ちゃんと敬意を払えないのか!?」と怒鳴ると、うるさかった連中も素直に黙る。アメリカのファンも捨てたもんじゃないのかも。
三沢の試合が始る直前には、観客のボルテージがかなり上がっていた。日本で使われてる同じ入場テーマ『スパルタンX』が流れると、みんな、これまで日本からのビデオを見てて、いつか生でこの瞬間を味わえるのを夢見てたんじゃないかと思われるような大三沢コール。
三沢の持ってるGHCヘビー級選手権試合で、なんとジョー樋口が日本語で選手権宣言。
自分も時々ノアのビデオを借りて見ることがあるんで、最近の三沢が歳取って腹も結構出て以前ほど動けないのはわかってたけど、それでも説得力がある試合を見せてくれた。挑戦者が相手に遠慮しない試合をするKENTAだったんで、それもいい結果につながったんだと思う。
やっぱプロレスは日本がええよ。改めてそう感じた。


三沢の試合自体に対する観衆の反応はどうでした?
かなり盛り上がってて、三沢コールとKENTAコールが交互に聞かれました。KENTAは既にROHの常連で、丸藤よりも上の扱いなんで人気が定着してますが、やはり多くの人々は、三沢を生で見れることに感動していたという印象です。
彼らの試合後、もう一試合あったんですが、それを見ずに帰る人達も結構いました。
野次を飛ばされた伝説の人とは誰ですか?
三沢はそちらでそんなに人気があるのですか!
> 野次を飛ばされた伝説の人とは誰ですか?
樋口です。
> 三沢はそちらでそんなに人気があるのですか!
90年代、アメリカで一番人気のあった日本人レスラーというと、ライガー、小橋、三沢、豊田真奈美といったとこでしょうか。もちろんマニアの間だけの話ですが。