ってなタイトルがふさわしいかどうかは別として…。
夕べは久々にプロレスを見に行った。Ring Of Honor (ROH)という団体の試合に、あの佐々木健介が出場するからだ。新日本でトップ扱いされてた時は、大嫌いだったけど、フリーランサーとして、『鬼嫁』北斗晶と弟子の中嶋勝彦らと活動するようになってからは、一生懸命さが、この頑固な自分にも伝わり、結構気に入っている。
会場に行くと、早速遠くの方に、男の子二人連れている茶髪の日本人っぽい女性が見えた。よく見ると、佐々木夫人で元プロレスラーの北斗だった。
その健介は、なんと休憩前に、勝彦とのタッグでジェイとマークのブリスコ兄弟と対決し、勝彦が負けを取られた。健介はあまり彼らしいとこが出ず終いだったけど、勝彦も結構がんばったし、ブリスコ兄弟もいつもどおり面白かった。
休憩の間、ミーハー気分で、北斗に挨拶してきた。
セミファイナルでは、ナイジェル・マクギネスの保持するROH世界選手権にROH常連の丸藤正道(なおみち)が挑戦。ナイジェルは悪役だけど、イギリス流のネチネチした試合ができ、丸藤はなんとなく日本でのスタイルとは違った感じで、これまたいやらしい攻撃をする。ある理由で、丸藤が勝たないのは予想がついてたが、今回一番楽しめた試合だった。
メインは、ROHのエース、アメリカン・ドラゴンことブライアン・ダニエルソンと、これまたROH常連で元ROH世界王者の森嶋猛が、反則無しのデスマッチでやりあった。森嶋は、かなり太ってるうえ、全く迫力もカリスマも無い、女の子みたいな顔をしているが、悪役ぶりが結構面白い。本人はジャンボ鶴田っぽいのを目指してると聞いたことがあるが、どちらかというとテリー・ゴーディを思い出すファイトぶり(それでも十分褒めてることになると思うが)。ダニエルソンに関しては、観客がみんなで叫ぶように『best in the world』だとは自分は思わないが、それでもほぼ毎回いい試合をするのが保障できる選手。森嶋の攻撃に、激しく流血をしながらも勝利。この試合もまた面白かった。
でもダニエルソンも、結局WWEに行きたがってるらしく、数ヶ月前の試合も含め、数回におよびトライアウトを受けている。もしも彼が入団すると、他の多くの選手達同様、いいとこを潰されそうなんで、もったいない気がするが、現在の米プロレス界で、一団体だけで試合をしていてメシが喰えるとこって、WWEくらいだというのも現実。ROHのように、もっとインディで活躍できる場所が増えたらいいんだろうけど…。
お目当ての健介は期待外れだったけど、他にも結構面白い試合があったし、全体的には楽しめた。
