ジャイアント馬場が1999年1月31日に亡くなって、早くも10年経った。
自分は元々アントニオ猪木ファンなんで、小中学生だったころは、馬場のことはどうでもよかったんだけど、プロレスの『仕組み』っつうのを段々と知ってく中で、彼の偉大さも多少わかってきた。とりあえず、プロモーターとしての手腕は、政治力も含め、凄いものがあったと思う。選手としても、若いころは(もちろんビデオでしか見てないけど)結構動けてて、試合運びの面でもよかったという印象がある。
少なくとも自分が渡米した1987年までは、プロレスファンじゃなくても猪木や馬場という存在は誰もが知っていた。だが今は、大仁田厚やジャガー横田のように、プロレス以外の理由で知名度が上がった人達はいるが、単純にプロレスラーとして一般の人達に名前が知れ渡ってるほどの選手がいないんじゃないかなぁ。日本に住んでないんで実際のとこはわからんが、なんとなくそんな気がする。三沢光晴や武藤敬司あたりが現在のプロレスの枠の中でレジェンド扱いされてても、ファンじゃない人で彼らのことを知らない人達ってのは結構いる。
もちろんプロレスそのものが、テレビでもいつ放送されてるのかわからないくらい人気低迷してるんで、無理ないんだけど、そうなったのも、総合格闘技の人気だけじゃなく、結局プロレスの枠の中だけでさえ、『スター』というのがでてこなかったっつうのが、大きな理由の一つなんじゃないかと、勝ってに考えてたりもする。
また、馬場が亡くなって以来、その時点で既にスター不在だった業界が、なんかもっとおかしくなってるような気もする。別に猪木が仕切ってるってわけでもないんだけど、力道山とまではいかなくても、やっぱ、いかにも「俺の目が黒いうちは…」と言い出しそうな感じの、睨みを利かす存在ってのが、二人か三人(それ以上じゃなく)いた方がいいのかも。
いずれにせよ、残念なことに、10年経っても、未だ馬場や猪木を超える存在というのが、現れていないのは事実。そう思うと、尚更偉大だったんだと痛感する。
個人的には小橋健太が好きでした
この前、教会のスキットでDDTやりました。