山本小鉄 (1941 – 2010)

カテゴリー: 『puroresu』 , 人物

さすがに今回は驚いた。元気そうにしてるとばかり思ってたからだ。

自分がプロレスを見始めたのは、彼が引退してから2、3ヵ月後くらいだったので、リアルタイムでの、彼のレスラーとしての活躍は見たことがない。自分が覚えてるのは、『鬼軍曹』という異名で新日本プロレスの道場で若手をしごいてたという話と、レフリーとして、そして何よりも毎週金曜夜8時から古館伊知郎との名コンビで実況席で解説者として活躍してた姿だった。特に、リング上で問題が起きると、審判部長でもあり新日の重役でもあった彼が、「古館さん、ちょっと待ってください。」と一言残し、リング上に駆け上がる姿は、ファンはしっかり覚えてるはず。

当時、アントニオ猪木のマネージャーだった新間寿が、新日を辞めてから何年も経った後、再び新日のリングに上がり、挨拶の中でこんなことを言ったことがある。

「かつて新日本には、三人の鬼がいた。リング上の猪木、道場の小鉄、フロントの新間。」

…とかまぁ、それっぽいことだったと思うが、それを聞いた時、やっぱ、昭和の新日ってのがよかったと、再度実感した。

実際、藤原組長や佐山聡(初代タイガーマスク)、前田日明を含む、新日の初期くらいから獣神サンダーライガーあたりまでの選手は、殆どが若手時代に山本小鉄の特訓を受けた。

これで、1972年の旗揚げ当時にいた面子が、全て新日からいなくなったことになる。まぁ、自分の中では、とっくに昔の新日じゃなくなってんだが。

決して選手としては大きな活躍をしてなかったかも知らないが、猪木時代の新日を支えた重要な一人だ。

RIP…


Credits for pictures and images are given to these sites/people.

Copyright © 1995-2025 puroresu.com. All rights reserved. Privacy Policy