グレート・ムタ in Rahway, NJ!

カテゴリー: 『puroresu』 , ニューヨーク , 観戦 [生]

夕べはPWSというインディ団体の試合を見にニュージャージー州ラーウェイまで日本人の友人と二人で車で行ってきた。

金曜の夕方ということもあって、ちょっと早めに出た。案の定、通常一時間程度で行けるとこが、二時間もかかった。

7時頃に到着すると、まだサイン会みたいなのをやっている。今回お目当てのグレート・ムタ(武藤敬司の『化身』)は、別の部屋で別料金でファン達と写真を撮ってるらしく、さすがに列が並んでた。

他にもビッグバン・ベイダー、テッド・デビアス、ティト・サンタナといった往年のトップ選手達がサイン会をやってて、見えなかったけど多分会場のどこかでミル・マスカラスもやってたんだろうけど、サイン会には興味なかったし、8時に試合開始らしいんで、とりあえずチケットを買って一旦会場を出た。

ビールでも飲もうかと、この会場に来ると必ず行くバーへ向った。だが、金曜の夕方だからか、座る場所がない。そういえば、ここには土曜にしか来たことなかったっけ…。しょうがないんで、途中にあったアイリッシュ・バーで二杯ほど飲んで、再び会場に向った。

会場に入り、自由席だったもんで、どこに座ろうか見渡してたら、誰かがこっちに向って手を振ってる。昔からネット上で付き合いのあるプロレスファンのニューヨーカーが、友人を連れてきてた。っつうことで、我々もそばに座ることに。

試合開始までまだ時間がありそうだったんで、ある有名なプロレスのニュースサイトの取材のために来てたもう一人のネット友達にも挨拶をしに行った。ラップトップを持ち、オンラインで文章でのライブ中継をやるらしい。

リストには、12試合も載ってて、最初っから、やり過ぎかなという印象があった。実際には、欠場も数名いたが、複数の試合をまとめて一つの8人タッグ戦にしたりと、インディではよくあることをやってたが、それでも長いと思った。

初っ端から、前ROH世界ヘビー級王者デイビー・リチャーズとアダム・コールが、前ROH世界タッグ王者、ジェイとマークのブリスコ兄弟と対戦。今回の興行はiPPV中継なので、ROHと契約があると思われる三選手は、中継に出れないので第一試合ということか。でも役者が揃ってたこともあり、会場は盛り上がった。

続いてはNY周辺の色んなインディ団体で活躍するアレックス・レイノルズがA・R・フォックスに勝利。フォックスも技が派手だが、全体的な試合の上手さとしてはレイノルズが上だと思う。

その後はガウントレットマッチという、勝利者チームが別のチームと戦い、勝った方がまた別のチームと試合していく、所謂勝ち抜き戦なんだが、アナウンスのマイクが聞こえ難いので、それがガウントレットだということさえも気づかなかった。合計5組くらい出たんだろうけど、自分にはただの乱入 → 強引に試合開始という風にしか見えなかった。

そして休憩前だが、早くもマスカラスやベイダーが出場。

マスカラスも来月で70歳。初めて彼を生で見たのはもう5年前のことだ。さすがに、更に衰えている。相手選手のサムライ・デル・ソルが上手く付き合ってくれたといった具合か。でも、マスカラスがカウンターのクロスチョップを見せた時には、さすがに「まだこれくらいはできるんだ。」と驚いてしまった。

続いて、ビッグバン・ベイダーと2・コールド・スコルピオの試合。ベイダー57歳、スコルピオ46歳。ベイダーも脚か膝が悪そう。だがスコルピオが結構動けて、さすが大親友同士、ウマが合うというか、なかなかの試合だった。

休憩後の最初の試合は、シングル戦のストリートファイトという凶器反則なんでもありの試合の予定だったが、何故かタッグ戦になってしまった。どうせ会場中を動き回り物を投げ合ったりテーブルや椅子をぶつけ合ったりするのが目に見えてたので、自分もさっさと席を立ち移動しまくり。デボン・ムーアとケビン・マシューズが、元ECWのトミー・ドリーマーと昨年春の新日本プロレス東海岸ツアーにも出場したダン・マフに勝利。適当に盛り上がって適当に終わった。

ただ、気に入らなかったのは、試合が終わりしばらくすると、テーブルにぶつけられて痛いはずのムーアが、我々の後ろに座ってた、友人だと思われる連中のそばに座ってきて、「あ~ぁ、疲れた。でも、大したことないけど。」とか言っている。プロ根性ってのがないんだろうかねぇ。

その後はメインイベントまで、わけのわからん試合が三つ続いた。

そして最後、グレート・ムタが世界ジュニアヘビー級王者KAIと組んで、トニー・ネセ、そして個人的には結構気に入ってるインディ選手サミ・キャラハンと対決。

ムタはもう膝がボロボロだというのは、ファンの間では承知の事実。そのうち車椅子生活になるだろうという噂もある。若い頃から背も高く体格もいいし、顔立ちもハッキリしていて、そのうえプロレスのセンスも抜群だったが、何故か好きになれなかった選手だ。

だが、さすが、立つのがやっとなはずなのに、その動作の殆どが素晴らしい。速くするべきとこもしっかりキレがある。殆どKAIに任せて美味しいとこだけ持ってくのかと予想してたが、そんなことはなかった。天才レスラーと言われてきた『味』をしっかり見せてくれた(だからといって自分が武藤ファンになったかどうかというのは別の話)。

最後は必殺技シャイニングウィザードでムタがキャラハンをフォール。試合後は、ファンサービスもなく、余韻を残さずさっさとリングを去ってったが…。

終了したのが0時ちょっと前。色んな面で段取りが悪いのはインディの特徴だが、これまでの経験から言うと、このPWSという団体はそういう部分では結構酷い。大物を大勢呼んでるんだから、途中の、下手なだけの選手の試合まで幾つも入れる必要があったのかどうか疑問が残るとこだが、$20でこれだけ見れたんだし、全体的には満足。

ちなみに、嫁さんがデジカメを会社に持ってったきりで、自分のスマートフォンのカメラ機能も大したことないんで、写真はまともに撮れてない。

“グレート・ムタ in Rahway, NJ!” への1件の返信

  1. いやぁ、プロレス観戦を楽しんでらっしゃいますね。
    今度またZERO1が新見に来るので、同業者からチケットをもらってI先生と観戦する予定です。
    プロレスLOVE!

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