ここでいうNWAとは、もちろん1948年に発足したナショナル・レスリング・アライアンスのこと。NWAの歴史は大きく分けると、4時代ある。
- 1948年7月~1993年9月: 発足~WCW脱退
- 1993年9月~2012年8月: WCW脱退、プロ・レスリング・オーガニゼーションLLC設立~加盟団体保険制度に関する裁判に敗訴
- 2012年8月~2017年9月: インターナショナル・レスリング・コープLLC設立(ブルース・サープ)~ライトニング・ワンINC(ビリー・コーガン)への売却
- 2017年9月~現在
NWAが各地に加盟団体を持つプロレス界の国際的主要組織だったのは、事実上1950年代前半から1980年代中期までの間。その後、米国およびカナダにおける地域制の崩壊により衰退し、そして1993年の当時の主要加盟団体WCWによる脱退がNWAの終焉だという意見も多いが、1994年8月、フィラデルフィアのECWの会場で行われたNWA世界ヘビー級王座決定トーナメントに優勝したシェーン・ダグラスが、試合後にあのNWAのベルトを投げ捨て、自らECW世界ヘビー級王者を名乗ったことが、NWAに止めを刺したという声も少なくない。
だが、その後もダン・スバーンが世界王者として来日したり、小川直也や橋本真也といった日本人が王座に君臨したり、記憶に新しいところでは、ブルース・サープ社長率いるNWAの面々が新日本プロレスに参戦していたこともある。
要するに、団体としての体制は何度も変わっているが、ブランドとしてのNWAは、1948年から絶えることなく続いている。
そんな『弱小化』『インディ化』したといわれるNWA。何故自分は追い続けるのか。
答えは簡単だ。
かつて世界最大だったNWAは、規模や形こそ変えながらも、その歴史は続いている。そして、世界の主要王座 (…だけじゃなく結構マイナーなものまで) の変遷について長年研究し続けている自分としては、その歴史が完全に幕を閉じるまで、NWAを追うことを止めるわけにはいかない。
そして、そのNWAが今になって、大変興味深い展開を見せてくれている。いや、それどころか、WWE、インパクト・レスリング(元TNA)、ROHといった三大団体以外では、もしかしたら今アメリカで最も注目されている団体なのかもしれない。
今後もこのブログで、これまでのNWAと、そしてサープから元TNA社長ウィリアム・パトリック・コーガン (スマッシング・パンプキンズのビリー・コーガン)に売却されてからの現在のNWAのことも含め、時々書いていきたいと思う。
