夕べは、再びニュージャージー州ラーウェイまで、プロレスを観に行った。再びとはいえ、前回は6月か。
今回は、自分の知人で、以前、吉本女子プロレス『Jd’』にいたクルクルミラ…じゃない、坂井澄江が約一年ぶりに試合をするというんで、行くことにした。なんと全て女子選手による試合。
本来なら、始まる一時間くらい前に行って、会場のそばにある、結構気に入ってるバーでちょっとひっかけて観戦する。前回のこともあり、今回ももしかしたらそんな時間ないかと思って車を走らせてたら、案の定、ニューヨークシティの境に入る前に、原因不明の超渋滞。ローカルの道を通って、なんとかすり抜けた。結局到着したのは第一試合が始まる30分前。全8試合中、坂井選手は7試合目。後の方か…。でもどうせなら、前半の試合も観ておきたい。そういうことで、バーはあきらめた。
いつもなら、この類の試合は時間どおりに始まることがないが、iPPVでの中継ということもあり、ちゃんと8時過ぎには開始。
時々、アメリカのマイナーな団体の試合を観てると、女子選手の多くは、WWEの『ディーバ』達よりも、よっぽどレベルの高い試合をするのを感じる。とはいえ、女子ばかりの興行となると、ちょっときついかも…と思ってたのが正直なところ。
だが、第一試合、ブリトニー・サベージとアンバー・オニールという、名前だけは何度も聞いたことのある選手同士で、なかなかいい試合をやってくれた。バーに行かなくて正解。
その後も、中には、二、三人、体格ばかりの木偶の坊みたいなのがいたが、特に退屈することもなく、結構楽しみながら試合が進む。
そして第7試合。今回の試合のためにイタリアから来たという(本当らしい)、185cmのクイーン・マヤと153cmの坂井の試合。
先にマヤが入場し、いかにもクイーンっぽい態度で、ファンを挑発。
そして、なんと、坂井はこども用三輪車で入場。自分と一緒に来た友人と二人で大爆笑。早速やられた。
試合は、坂井がコミカルな動きを交えながら盛り上げ、相手のよさを引き出しながら、最終的には勝利。日本的な試合が出来る相手なら、それなりに激しい試合をするんだろうと思うが、今回は米人向け。とはいえ、やはり、全体的に、他の選手より上だと思えるのは、日本でジャガー横田やライオネス飛鳥に鍛えられたうえ、アメリカでの観客を沸かすということを心得てるからだろうか。
そしてメインは、来日経験もあるクリスティーナ・ヴォン・イーリーと、韓国人と黒人の混血ミア・イムとの試合。冗談抜きで、今のアメリカの中では、女子だけではなく、男子選手の多くと比べても、いい試合が出来ると思えた。さすがメインだ。ただ、一つだけ気になったのは、ミアはブリッジできないかも。それさえ出来て、技のレパートリーが広がれば、結構いいんじゃないかと思う。彼女達には申し訳ないが、下手にWWEに行って、金だけもらってつまらん試合をするよりも、こんな感じで小さな団体でいい試合を続けてくれてた方が、個人的には嬉しいような気がする。
全体的に、予想以上にはるかによかった。
んで、やはり、坂井の試合は一番安心して観れる。特に、柔道出身で日本のプロレスで鍛えたという面でも、受身の取り方は最高かな。
その坂井、11月上旬には、これまた久々に総合格闘技の試合が組まれている。『Cage Fury Fighting Championships』という団体で、アトランティックシティの会場で、ジェイミー・ロウという選手が相手。ちょっと遠いんで、自分は観に行けないが、陰ながら応援しとこう。