近所の日系食料品店のレンタルで大晦日のPRIDEのビデオが三本に分けて出してあったが、この小川直也と吉田秀彦の『柔道対決』しか興味なかったんで、三本目だけを借りて早速今晩見た。こっちに住んでると生で見ることなんてなく既に結果を知ってて見るしかないんで、面白さに欠けるのが普通なんだが、今回はある程度楽しめた。
小川が出場している『ハッスル』というプロレスイベントに関しては、記事を読んでも特に興味も沸かず未だに見たことがないんでコメントは控えるが、小川のハッスルポーズは嫌い。しつこい。ただ小川自身に関しては、大ファンではないにしろ、以前から評価が高い。プロレスもどちらかと言うと上手いとは言えないし、総合格闘技にしても勝ってる相手というと精々中堅どころで、本当に強いってとこをまだ見てない様な気がする。でもなぜか見てて面白い。彼が以前言った「総合格闘技だろうとなんだろうと自分にとっては全てプロレス。」というコメントが気に入ってんだけど、事実小川はそれを実行しようとしてる様に思える。
今回も、まず去年亡くなったプロレスラー橋本真也のテーマで入場するところから、仮にただの演出だったとしても十分感動できたし、試合も足を怪我しながら最後まであきらめなかったし、結局負けたにも関わらず、最後は(…というか最初から)プロレス的なノリで自分を主役にしてしまった。くどい程のハッスルポーズも、負けたクセしてあそこまで拘ったら大したもんだ。会場人気も入場時から吉田より上だったのが事実。そういう意味ではすごい奴だと思う。
PRIDEも100%真剣勝負とか言ってるが、大きなイベントとしてやってる以上、所詮選手の人気商売だし、エンターテイメントとしての要素も必要。
そんな中で、勝ったのに脇役にさせられ、わざわざマイクを握ったはいいが中途半端で、しっくりこない様な顔をしていた吉田。一方、さっぱりした顔つきで、勝負関係なく観客の心を掴み、しっかりプロだった小川。
元々PRIDEなんて(色んな意味で)スタイルの違う『プロレス』だとしか思ってなかったが、なんかそれを再認識できた様な気がする。
どうも~今年もよろしくお願いします。
ハッスルは私も最初帰国してテレビで見たときは「ナンジャイ!面白くもなんともない!!」と思ったのですが、子供達にすっかり受け入れられていて、「がんばるぞ~」というシチュエーションで皆使ってるので、「それで君達が前向きにがんばれるならいいか、、、」と、そのうち慣れてしまいました。