On Wrestling and Religion

~ Today's stars wrestle with their faith ~

  SLAM! Wrestling 1999年12月23日
by John Molinaro

[ 英原文 ]

『宗教の権利』とWWFの間にWWFのTV番組の内容についての戦線が引かれている中、両サイドともそれぞれの立場を固守しようとしている。

激しい応酬を浴びているのは、忘れられた被害者達だ。キリストの良心とプロレス業界の汚名と取り組むクリスチャン・プロレスラー達である。

多くのレスラーが信仰をもち、それに関してオープンであるという事実に驚く必要はない。テッド・デビアスやアーニー・ラッド、ニキタ・コロフ、タリー・ブランチャードらは引退後、それまで以上に深い信仰に入っている。WCWのスティングやECWのマネージャーであるフランシーン、エディ・ゲレロを含め、今をときめくトップスターの多くはクリスチャンだ。

「プロレスにおいて自分がやってこれた全てのことは主イエス・キリストによるものです。」とエディ・ゲレロは言う。

ゲレロは世界中でベストレスラーの一人だ。何年にも渡り、あのゴリー・ゲレロと三人の兄からプロレス界が要求する厳格さに対して十分耐えれる様に特訓を受けた。

だが、それ以上にゲレロにとっては、リング上の成功は神のおかげなのだ。

「主が私を救って下さり、与えられている全ての賜物も主によるものです。」

レスリングと宗教は交えれないと思うかも知れない。その固有の暴力性、政治的な足の引っ張り合い、筋肉付いた生傷男達の静脈で振動する高レベルなマッチョ・テストステロンなどの要素が、プロレスをクリスチャニティの教義と互換性がないものだと思わせるという。

だがクリス・ジェリコはそう思っていない。

「何よりもプロレスが自分のやっていることに勇気を与えてくれます。安易なライフスタイルじゃありませんから。」敬虔なクリスチャンであるジェリコは彼のウェブサイトを通してファンに語る。「イエスこそが『時が存在する』理由ですから、自分達が持ってる全てのことに関して主に感謝しましょう。」

ジェリコは神への信仰についてオープンであり、それが彼の霊的な生存に必要だと考えている。

「主の様に、何も起こらないようにいつも見守ってくれる存在が必要です。誘因や『もう一押し』以上の何かがです。」

宗教は一部のレスラーにとってはタブーなトピックだ。ロッカールームでは宗教の話題を出すべきではないと言い切る者もいれば、全く気にならずその手の話題を持つ機会を狙っている者もいる。

ジェリコにとって、宗教がレスラーとしてのキャリアの妨げになったことはない。

「問題になったことはありません…。」とジェリコは続ける。「試合に行って、クタクタになった後ナンパしに出掛けるのが(プロレスの)全てじゃありません。」

一部のレスラー達は、オープンな信仰を持つことによって辛い想いをしてきた。

「(レスラーであるがために)多くの問題がありました。…それも一部の教会員によるものです。」ユタ州生まれでモルモンとして育てられた60~70年代のトップレスラー、ドン・レオ・ジョナサンは語る。「多くの人は嫌がってました。」

最近WWFとWCWは親達や宗教団体から非難の攻撃にあっている。両団体の、その既に本質的に強烈な製品がさらにいかがわしく堕落の分野に滑り込んでいると主張されているのだ。

WWFオーナーのビンス・マクマホンとWCWの脚本家ビンス・ルッソーがプロレスにおけるセンスの限界を超せば超すほど、一部のレスラー達は、彼らの職業とキリスト信仰との間を取り持つ難しさを体験している。

「毎日が戦いです。」とゲレロは認めた。「テレビでやってる事の中には、自分の信仰と合わないものがあります。とても大変です。」

「狭間に陥ったことも多くあります。自分に与えられたシナリオに合わないこともありますが、いい社員でもありたいので文句を言い過ぎることもできません。」

ジェリコはその問題に正面から立ち向かい、信仰とWWFの方向性を交えるのに苦労はしていない。

「何をやるかやらないかは、それぞれのキャラクターによるものです。私は会場で汚い言葉を言わない様にしています。言ったことが無いとは言いませんが、なるべく言わない様にしていますし、性的な内容のものに関しては、まず避ける様にしています。」

「基本的に暴力性を基にしたテレビ番組であり、その中のキャラクターを演じているだけです。」ジェリコは語り続けた。「キャラクターはクリスチャン的でないかもしれませんが、実生活のクリス・アーヴァイン(ジェリコの本名)はクリスチャンです。もう一度言いますが、WWFの商品としてはその方向に連動してないかもしれませんが、私はできるだけクリーンであることを保ってますし、自分が生きている分野の中でできるだけのことをするのみです。」


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