最軽量級

プロレス史における、最も軽い階級とは?

カテゴリー: プロレス史一般

アメリカという国は、昔から国民の平均の体格がイギリスやメキシコよりも大きかったのか、ボクシングにおいても、フェザー級より下になると、選手層が極端に薄い。1959年の統計だと、身長が約160cmの男性の平均体重が129パウンド(58.5kg)で、これがもし第二次世界大戦前のプロレスでの体重だったら、ぎりぎりフェザー級だ。同じ身長で最も軽いのが118パウンド(53.5kg) とのこと。これだと、レスリングやボクシングの選手が少なくて当然で、現在でもフェザー級以下ではランキングさえ制定していないボクシング団体があるくらいだ。

だからこそ、最も軽い階級は何だったのか調べたくなるわけで…。

現時点で自分の研究範囲内で把握している限りでは、プロレス史における最軽量級はフライ級だ。その下のジュニアフライ級は、ボクシングでさえも1920年代に入るころまで正式には存在してなかったようなので、その後重量級重視になるプロレスには全く制定されていなかったと思われる。

米国では、1920年代初期、フライ級は118パウンド(53.5kg)制限ということになっていたようだが、今のところ、世界王座はおろか、米国王座が存在していたという記録も見つかっていない。1919年初期、デラウェア州王座をマルコム・マッコイ、そして1921年にはハワイ諸島王座をサム・サーパという選手が保持していたという記録があるという程度だ。他に新聞記事で見つかるフライ級についての記述はアマチュアか他の階級の間違い。

多くの体重階級が制定されていたイギリスでは、1952年にジョイント・プロモーションズが発足するまで、アソル・オークレ―主宰のブリティッシュ・レスリング・アソシエーション(BWA)が主要団体だったが、BWAは1930年代に英国フライ級王座を認定し、ビリー・アンガスが保持していたようだ。だが、それ以外の王座は見つかっていない。

今でも軽量級が盛んで、唯一フライ級選手が存在してもよさそうな国メキシコで、ナショナル(全国)王座や連邦区王座を認定しているメキシコ連邦区ボクシング・レスリング協会の規定では、現在でもフライ級の体重制限は52kgとなっているが、これまで世界王座もナショナル王座も認定されていない。地方の州や市などでは王座が存在しているのかもしれないが、今のところ不明だ。

もっともメキシコの場合は、かつて「スペル・アストロより小さかったらミゼット」という冗談(?)があったほどで、ミゼットかそうでないのか分からない選手も多いらしいし、事実、ミニエストラージャ達の多くはミゼットではなく単に背が小さいだけなので、今ではウェルター級より下の選手に体重階級を適用することさえ難しいのかもしれない。


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